
完璧なまでに調教されたプレミアム・ネイキッドの旗艦
車輌本体税込希望小売価格:¥ 2,100,000

1078.4㏄という排気量は現行MV AGUSTAのラインナップ中で最大となり、フルパワー仕様では144.2psを発生するというアグレッシブさ。それを支えるのが、F4と同等のφ50mmのマルゾッキ製フロントフォークとザックス製のリヤサスペンション、それに20mmロング化され、安定感が増したスイングアームです。
そして、忘れてはならないのがネイキッドモデル初となるトラクションコントロールの搭載を筆頭に、デュアルマッピングモード、スリッパークラッチ、カセット式ミッションといった、やはりF4譲りのハイテク装備の数々でしょう。これらの恩恵は明らかで、コーナリング中のスタビリティはBRUTALE史上最高水準を達成。強大なパワーをアクセルひとつで自在にコントロール可能で、ライダーをかつてないライディングプレジャーへと導いてくれます。
そして、MV AGUSTAが“アート”であることも1090RRは教えてくれます。例えば、クロームモリブデン製のパイプフレーム。イタリア・ヴァレーゼにある工場内では、そのひとつひとつが職人の手作業で組み上げられており、工芸品のような繊細さと美しい溶接痕を愛でるのはオーナーだけの特権になるでしょう。
走っても眺めてもライダーの心を昂ぶらせる1090RR。それを手にしたら最後、もう二度と他のマシンでは満足できなくなるに違いありません。
2001年に発表された初代BRUTALE用にデザインされた、水滴形状のスラントしたヘッドライト。その独特のヘッドライトユニットを、これまでの常識とされてきたポジションに比べ少し下げた位置にマウントするスタイルは、それ以降発表される世界中のネイキッドモデルに躊躇無くコピーされ、10年以上経過した現在においても普遍的なデザイントレンドとして認識されるベンチマークとなった。今回の第2世代でもその形状は変化させず、デザインと性能が大幅に進化した。まずヘッドライトはプロジェクションタイプに変更され、ナイフや鎌を連想させるような鋭利なデザインから矢のような鋭い光を放つLEDのポジションライトをビルトイン。ヘッドライトデザインにこれほどまでこだわり、高品位なパーツを惜しげもなく投入することで、プレミアム・ネイキッドと呼ぶにふさわしいこの上のない美しさとアグレッシブさを強調しているのである
現行MVアグスタ中、最大の排気量を誇るボア×ストローク=79×55mmの1078ccDOHCラジアル4バルブ並列4気筒ユニット。最新のマレリ製ECU(5SM)により最適にマネージメントされ、46mm径のスロットルボディから144hpという大パワーを発生する。そのピーク時のパワーもさることながら、低回転域におけるスロットルの開け始めから全域にわたって洗練された質感の高いライディングフィールを実現し、ツーリングユースでもライダーに疲れず快適なライディングを約束する。ネイキッドながら、SPORTとNORMALを選択できるデュアルモードのマップ、8段階のトラクションコントロール、スリッパークラッチ、そしてカセット式ミッションなどF4譲りのレーシーな装備も満載。オイルポンプ、ウォーターポンプ、ラジエターの改良により、低回転域における冷却能力が前1078ccモデルに比べ最大65%も改善されている
初代モデルから継承するBRUTALEのアイデンティティである、スラッシュカットされた右2本出しサイレンサーを採用するスタイルはあえて大きく変えることなく、巧みに新設計することでさらに美しく仕上げられている。まずサイレンサー本体は、初代モデルに見られたサイレンサー後端キャップとサイレンサーボディの接合部分の溶接ラインがなくなり、さらに洗練された上質なデザインとなった。また、上側と下側のサイレンサーの径を僅かに変化させることで、2本並んだサイレンサーデザインのボリュームバランスをコントロールし軽快感を演出。第2世代となってシャープになったボディデザインにマッチしたスラッシュカットのサイレンサーエンドが、さらにスピードを感じさせる。また異なった径のサイレンサーはサウンドチューニングの役割も担っている。性能面では、フロント部のヘッドパイプをテーパー状に口径が太くなるコニカルタイプに変更して、ピーク域での大パワーとネイキッドマシンに求められる低中速での扱いやすさを両立した。このように、エキゾーストシステムにコストと手間を惜しまないMV AGUSTAのこだわりこそが、BRUTAREをプレミアム・ネイキッドと言わしめる理由なのである
イタリアン・プレミアムバイクのトラディショナル・アイデンティティといえるのが、トラス構造のクロームモリブデン製フレーム。異なったパイプ径や肉厚をその使用個所毎に使い分け、優れたねじれ剛性を有しながら「しなる」ことで粘り強く、独特の乗り味と優れた性能バランスを実現。またその美しさにより見る者を魅了し、所有感や満足度を刺激する。現在ほとんどのメーカーが採用しているプレス成型と鋳造パーツの単純な組合せで構成されているアルミニウム製フレームに比べると、極めて生産性が低くコスト高となってしまうが、MV AGUSTAはそれを大切に守り続けている。シリーズ共通のクロームモリブデン鋼管を使用したトラスフレームの美しさは、このネイキッドスタイルのBRUTALEではさらに際立って見える。新型になってメインフレームの形状を変更し、ヘッドパイプから車体後部にかけて上下メインパイプの間隔が狭くなる設計とし、強度と軽さがさらに向上したと同時に、視覚的にスピード感が強調されるデザインとなっている。このトラスフレームの隙間から覗く赤いシリンダーヘッドが最上級モデル1090RRの証である
スイングアームは初代モデル同様、タンブリーニデザインの極太片持ち式を採用。それに合わせ、見せる為に専用にデザインされたリヤホイールが車体デザイン上のポイントとなり車両の美しさを際立たせている。新型になって25度に寝かされたキャスターアングルに合わせ、スイングアームを20mm延長して理想のスタビリティも実現している。万が一の転倒時にはスイングアーム本体に傷がつくのを防ぐ、交換可能なスライダーも新設された
F4と同様、フロントフォークには定評の高いイタリアンブランド・マルゾッキ製Ø50mm倒立フォーク、リヤにはフルアジャスタブルでコンプレッションを高速側/低速側で独立して調整できるザックス製モノショックを採用する。フロントブレーキはØ320mmダブルディスクにブレンボ製ラジアルタイプ・モノブロックキャリパーの組合せで、あらゆる状況下で強力かつコントローラブルな制動力を発揮するなど、ここにもプレミアム・ネイキッドバイクに対するMV AGUSTAのこだわりが存分に込められている
初代モデルで世界で最初にネイキッドモデルにテーパータイプのファットバーハンドルを装備したのがBRUTALE。本来の目的はオフロード・バイク用の衝撃吸収だがロードバイクであるマッシブなBRUTALEのデザインにパーフェクトにマッチしたそれは第2世代でも継承され、新たにラバーマウント方式とすることで快適性がさらに向上している。また、ハンドルポスト下にさりげなく設置されたステアリングダンパーは、コーナー進入時にフロントが切れ込むのを防いだり、路面のギャップなどでハンドルが振られるのを確実に防止。アグレッシブなスポーツライディングにはもちろんのこと、高速道路の長時間クルージングにおいても理想的な直進安定性を発揮し、ライダーの疲労を軽減し快適な長旅を約束してくれる
ボディデザインに合わせシャープなフォルムに刷新されたダッシュパネルは、CANラインシステムを導入して車両の様々な情報を表示することが可能となった。メーター構成は、左側に燃料計を内蔵した視認性の高いアナログ式タコメーター、右側は中央にデジタルメーターを配置して、その周囲に出力特性マップやトラクションコントロール、ギヤポジション、速度、水温などを表示。さらにはクロノメーター機能、ハザードライトスイッチも備えている。またパネルの上部には各種インジケーターが整然と配置されている。写真はオレンジのバックライトが非常に鮮やかな夜間モードで、ライダーの気分を高揚させてくれる
すべてが新しく、何にも似ていないデザイン、世界中のデザイナーを驚かせ納得させた初代モデルのアグレッシブでコンパクトなデザインに、第2世代ではシャープさを追加した結果、さらに洗練された理想のボディデザインが完成した。車体上部からの造形はもう完璧という言葉でしか表現することが出来ない
初期モデルでは別体式ブリンカーを採用していたBRUTALEだが、第2世代となってF4と同様にプレミアム・ネイキッドらしいLEDバルブを採用したブリンカー内蔵式リヤビューミラーを採用する。車体のデザインを損なわないコンパクト設計ながら、後方視界の視認性とブリンカーの被視認性が著しく向上した
| エンジン形式 | 4ストローク 4シリンダー 16バルブ “DOHC”ラジアルバルブ |
| 総排気量 | 1078cc |
| 圧縮比 | 13:1 |
| ボア×ストローク | 79.0mm×55.0mm |
| エンジンマネジメント | Magneti Marelli 5SM デュアルマップ イグニッション 8段階調節トラクションコントロールシステム |
| ギヤ | 6速 |
| クラッチ | 湿式多板スリッパークラッチ、油圧式 |
| 全長×全幅 | 2093mm×760mm |
| ホイールベース | 1438mm |
| シート高 | 830mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| 始動方法 | エレクトリック |
| タンク容量 | 23L |
| 車両重量(乾燥重量) | 190kg |
| フレーム | クロームモリブデンパイプ、TIG溶接 トレリスフレーム |
| スイングアーム | アルミニウム シングルサイドスイングアーム |
| フロントサスペンション | MARZOCCHI Ø50mm フルアジャスタブル倒立フォーク |
| リヤサスペンション | SACHS プログレッシブ・フルアジャスタブルシングルショック |
| フロントブレーキキャリパー | brembo 4ピストン ラディアルマウントモノブロックキャリパー |
| フロントブレーキディスク | Ø320mm セミフローティング ダブルディスク |
| リヤブレーキキャリパー | 4ピストンキャリパー |
| リヤブレーキディスク | brembo Ø210mm シングルディスク |
| フロントホイール・タイヤ | アルミニウム鍛造ホイール 3.50″×17″ 120/70-17 |
| リヤホイール・タイヤ | アルミニウム鍛造ホイール 6.00″×17″ 190/55-17 |
| グラフィック | パステルレッド/メタリックシルバー パールホワイト/グロスブラック |