
イタリアン・トリコロールが特別感を演出する
メーカー希望小売価格(消費税込):¥1,850,000
2001年に発表された初代BRUTALE用にデザインされた、水滴形状のスラントしたヘッドライト。その独特のヘッドライトユニットを、これまでの常識とされてきたポジションに比べ少し下げた位置にマウントするスタイルは、それ以降発表される世界中のネイキッドモデルに躊躇無くコピーされ、10年以上経過した現在においても普遍的なデザイントレンドとして認識されるベンチマークとなった。今回の第2世代でもその形状は変化させず、デザインと性能が大幅に進化した。まずヘッドライトはプロジェクションタイプに変更され、ナイフや鎌を連想させるような鋭利なデザインから矢のような鋭い光を放つLEDのポジションライトをビルトイン。ヘッドライトデザインにこれほどまでこだわり、高品位なパーツを惜しげもなく投入することで、プレミアム・ネイキッドと呼ぶにふさわしいこの上のない美しさとアグレッシブさを強調しているのである
F4と同じ、ラジアルバルブ採用の998cc並列4気筒ユニットを搭載。8段階のトラクションコントロール、スリッパークラッチ、カセット式ミッションなど、F4譲りの最先端テクノロジーも満載する。最新のマレリ製ECU(5SM)による完璧なエンジンマネージメントとブルターレ専用セッティングにより、そのピーク時のパワーもさることながら、低回転域におけるスロットルの開け始めから全域で洗練された質感の高いライディングフィールを実現し、ツーリングユースでもライダーに疲れず快適なライディングを約束する。ネイキッドながら、SPORTとNORMALを選択できるデュアルモードのマップ、8段階のトラクションコントロール、スリッパークラッチ、そしてカセット式ミッションなどF4譲りのレーシーな装備も満載
初代モデルから継承するBRUTALEのアイデンティティである、スラッシュカットされた右2本出しサイレンサーを採用するスタイルはあえて大きく変えることなく、巧みに新設計することでさらに美しく仕上げられている。まずサイレンサー本体は、初代モデルに見られたサイレンサー後端キャップとサイレンサーボディの接合部分の溶接ラインがなくなり、さらに洗練された上質なデザインとなった。また、上側と下側のサイレンサーの径を僅かに変化させることで、2本並んだサイレンサーデザインのボリュームバランスをコントロールし軽快感を演出。第2世代となってシャープになったボディデザインにマッチしたスラッシュカットのサイレンサーエンドが、さらにスピードを感じさせる。また異なった径のサイレンサーはサウンドチューニングの役割も担っている。性能面では、フロント部のヘッドパイプをテーパー状に口径が太くなるコニカルタイプに変更して、ピーク域での大パワーとネイキッドマシンに求められる低中速での扱いやすさを両立した。このように、エキゾーストシステムひとつにコストと手間を惜しまないMV AGUSTAのこだわりこそが、BRUTAREをプレミアム・ネイキッドと言わしめる理由なのである
新生MV AGUSTAの象徴的パーツともいえるのが、タンブリーニデザインの極太の片持ち式スイングアームだ。ネイキッドスタイルのブルターレとの組み合わせは、軽快感をさらに向上するのに一役買っているとともに、初代F4をトリビュートするMV AGUSTA独特の意匠である星型ホイールが車体デザイン上のポイントとなり、車両の美しさを際立たせている。新型となって25度に寝かされたキャスターアングルに合わせ、スイングアームを20mm延長して理想のスタビリティも実現している。万が一の転倒時にはスイングアーム本体に傷がつくのを防ぐ、交換可能なスライダーも新設された
前方がぐっと絞り込まれ、後方に行くに従い幅広となるデザインのシートを採用。腰をズラしたライディングフォームがとりやすい形状で、座面の表皮とウレタンを密着させずわずかに空間を設ける構造によって、シートのグリップ力を高めている。一見、シングルシートカウルに見える別体式のパッセンジャーシートを標準装備している
ボディデザインに合わせシャープなフォルムに刷新されたダッシュパネルは、CANラインシステムを導入して車両の様々な情報を表示することが可能となった。メーター構成は、左側に燃料計を内蔵した視認性の高いアナログ式タコメーター、右側は中央にデジタルメーターを配置して、その周囲に出力特性マップやトラクションコントロール、ギヤポジション、速度、水温などを表示。さらにはクロノメーター機能、ハザードライトスイッチも備えている。またパネルの上部には各種インジケーターが整然と配置されている。写真はオレンジのバックライトが非常に鮮やかな夜間モードで、ライダーの気分を高揚させてくれる
1090RRと同様に、イタリアン・プレミアムバイクのトラディショナル・アイデンティティといえるのが、トラス構造のクロムモリブデン製フレーム。異なったパイプ径や肉厚をその使用個所毎に使い分け、優れたねじれ剛性を有しながら「しなる」ことで粘り強く、独特の乗り味と優れた性能バランスを実現。またその美しさにより見る者を魅了し、所有感や満足度を刺激する。現在ほとんどのメーカーが採用しているプレス成型と鋳造パーツの単純な組合せで構成されているアルミニウム製フレームに比べ、極めて生産性が低くコスト高となってしまうが、MV AGUSTAはそれを大切に守り続けている。シリーズ共通のクロムモリブデン鋼管を使用したトラスフレームの美しさは、このネイキッドスタイルのBRUTALEではさらに際立って見える。新型になってメインフレームの形状を変更し、ヘッドパイプから車体後部にかけて上下メインパイプの間隔が狭くなる設計とし、強度と軽さがさらに向上したと同時に、視覚的にスピード感が強調されるデザインとなっている
こちらも1090RRと同様に、LEDバルブを採用したブリンカーを内蔵するリヤビューミラーを装着。プレミアム・ネイキッドならではの高級感を演出する。車体のデザインを損なわないコンパクト設計ながら、後方視界の視認性とブリンカーの被視認性が著しく向上した
| エンジン形式 | 4ストローク 4シリンダー 16バルブ “DOHC”ラジアルバルブ |
| 総排気量 | 998cc |
| 圧縮比 | 13:1 |
| ボア×ストローク | 76.0mm×55.0mm |
| エンジンマネジメント | Magneti Marelli 5SM デュアルマップ イグニッション 8段階調節トラクションコントロールシステム |
| ギヤ | 6速 |
| クラッチ | 湿式多板スリッパークラッチ、油圧式 |
| 全長×全幅 | 2093mm×760mm |
| ホイールベース | 1438mm |
| シート高 | 830mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| 始動方法 | エレクトリック |
| タンク容量 | 23L |
| 車両重量(乾燥重量) | 190kg |
| フレーム | クロムモリブデンパイプ、TIG溶接 トレリスフレーム |
| スイングアーム | アルミニウム シングルサイドスイングアーム |
| フロントサスペンション | MARZOCCHI ø50mm フルアジャスタブル倒立フォーク |
| リヤサスペンション | SACHS プログレッシブ・フルアジャスタブルシングルショック |
| フロントブレーキキャリパー | brembo 4ピストン ラジアルマウントモノブロックキャリパー |
| フロントブレーキディスク | ø320mm セミフローティング ダブルディスク |
| リヤブレーキキャリパー | 4ピストンキャリパー |
| リヤブレーキディスク | brembo ø210mm シングルディスク |
| フロントホイール・タイヤ | アルミニウムホイール フロント 3.50″×17″ 120/70-17 |
| リヤホイール・タイヤ | アルミニウムホイール リア6.00″×17″ リア 190/55-17 |
| グラフィック | パステルレッド/メタリックシルバー グロスブラック/メタリックシルバー |